日々の綴り

虹梁

2018.02.28

虹梁は、社寺建築特有のものであり、雨上がりの虹をイメージしてやや反りを持たせた構造になっています。

雲の彫刻を含め、虹をイメージして作られるのは、火事からお寺を守って欲しいという願いが込められています。

強度が求められる部分で、太い木材が使われております。

他の木材との色の違いにお気づきになられた方もおられるかと思いますが、こちらは松が使用されています。

 

松は、日本で神の寄る神聖な木として尊ばれています。それだけではなく、節操や長寿を象徴する木として、門松や松竹梅などと日本の文化には欠かせないものです。

水にも強く、硬くて丈夫で艶が良いので、強さを求める部分にはマツが選ばれることが多いようです。

これから先も興教寺を支えてくれることを願います。