日々の綴り

棟札

2017.08.31

こちらは棟札と呼ばれ本堂の建築に際し、無事の建立を願うとともに、施工者、総代さんや建築委員の方などの名前を後世に残すものです。

何百年残るかわからないこの白紙の棟札を目の前にした時はさすがに腕が震えました。

中心にはお釈迦さまをはじめ、この世界の真理を説く数多の仏さまにここに集まっていただき、お寺に関わる多くの仏縁に対しこれからも導き、お護りくださいという内容が書かれています。

 

かといって、どこかよくわからない世界から仏さまがたくさん集まってくるというわけではありません。

人々が安らかな心で過ごしていくための大切な教えを伝えてくれる人や物や空気など、あらゆるものが集まってきますようにという願いが込められています。

逆を返せば、本堂の境内の至る所まで教えが行き届いているように尽くしていくということです。そして集まる僧侶は真理を語れなければいけないのです。

至らぬ私の修行はまだまだ続いていくのです。