名古屋桂林寺 晋山結制法要
先日、愛知県名古屋市の薬師山桂林寺にて、修行時代、苦楽を共にした仲間の晋山結制法要がありました。
全国各地からご縁の僧侶様方や、近隣のお檀家様、ご信徒様をはじめ多くの方がお寺に集まりました。
晋山結制とは、言わば住職になるための式の事です。
僧侶人生の中でも一番重要な法要であるといっても過言ではないでしょう。
この凛々しいお坊さんが今回の主役。
実は6年前、興教寺住職の晋山結制に手伝いに来てくれました。(左から2番目)
まだみんな永平寺での修行中でした。
若々しい青年(?)が今や一箇寺の住職さんです。
前々日から来て新住職の右腕となっていた和尚さんです。
分厚いサポートにより新住職を一番バックアップしていました。
2日間に渡るこの式。まずは現住職のお師匠様の退董(退任のようなもの)の式でした。
若くして住職になられてから、多くの方に支えられて今がある事。住職は息子に引き継ぐが、これまでと変わらずお寺に尽くしていく意気込み。そして何より奥さまに対する感謝の言葉はとても印象的でした。会場は感動に包まれ、私もカメラを構えながら涙ぐんでしまいました。
そして、私の仲間である新住職の式。
この日を迎えるまで様々な準備と、沢山のプレッシャーがあった事でしょう。
これまでの思いが涙となって溢れ出し、言葉にならない様子でした。
禅問答のやり取りも、不立文字、以心伝心による説法(無言)を織り交ぜるなど、笑いあり涙ありの温かい式となりました。
中でもびっくりしたのは、お稚児さんです。
稚児行列といい、このようなお祝いの時には綺麗にお化粧をして、あでやかな衣装を着た子どもたちが列をなして町を練り歩くのです。
だいたいこちらの地域だと20人から30人が普通だと思います。
30人でも多いかもしれません。
しかし、この写真をご覧ください。
人、人、人…
総勢250名のお稚児さん。
足すことの、お稚児さんの親御さん!
何人かもうわかりませんが沢山の人がお祝いの心を込めて新住職と一緒に町をぐるりと回りました。
2日間に渡る晋山結制法要も無事おえることができました。
新住職の人柄を感じる本当に素晴らしい式でした。
新たな住職さんの門出に携われたこと、とても嬉しかったです。ありがとうございます。
私もこのような式ができるように、日々精進して参りたいと思います。