日々の綴り

旧客殿について その2

2016.08.24

image旧客殿の玄関に書かれたこの文字は「大心」と読みます。

曹洞宗を開かれました道元禅師様の著書、「典座教訓」の中のお示しです。

道元禅師様は食事も仏道修行の一つと捉えてとても大切にされました。

特に食事を作る側の心得として綴られたのが「典座教訓」です。

大心とは、字のとおり大きな心ということです。
山や空や海のように大きくゆったりとしていて、物事をありのままに見つめる一切偏りのない心が「大心」です。

道元禅師様は役の上下無しに、どの様な仕事も修行の一つであり、悟りそのものの姿であると考えられました。

大きな心で偏りなく物事を見たときに全てが大切な修行であることに気付かされます。

他に「喜心」「老心」と合わせると「三心」といいます。