日々の綴り

新年明けましておめでとうございます。

2021.01.7

◎新年のご挨拶◎

興教寺住職 浅摩昭雄

令和三年の新春を迎え、皆々さまのご多幸とご安寧をお祈り申し上げます。

興教寺において恙なく迎えた元旦ではありますが、やはり懸念されますのは、昨年よりとどまることのない新型コロナウィルス感染症の蔓延であります。世界中の多くの方の尊い生命が失われました。その深い悲しみを思い、苦しみを察するに心が痛みます。

本尊さまの観世音菩薩さまのみ前に稽頭し、世界の人々が無事にして平穏な日々が過ごせますよう祈りつづけます。

永平寺を開かれた道元禅師さまが、中国から帰国され、京都宇治に興聖寺を建立され、日本で初めての本格的な僧堂を造られました。その中で正月一日、弟子たちに残された次のようなお言葉があります。

「今日は、一年の初めであるが、また三朝の日である。三朝とは、一年の朝であり、一月の朝であり、一日の朝である。」

「もし、私に、新年の初めといっても、特別の仏法があるのですか、いかがでしょう、と尋ねる者があったなら、云うことだろう。有る、と。新年の初めの仏法とはどんなものですか、というならば、云うことだろう。

各各人体 起居万福、と

(みなさん、おしあわせで、けっこうなことです)」

興教寺におきましては例年同様、元旦の三朝祈祷を行い、皆さまの一年の平穏無事を祈ります。今年から、ご本尊様のお姿が入った手作りの御札をお配りさせていただきます。多くの人の苦しみ、悲しみを受け止めていただける観音様ともに、皆さまにはコロナ禍の困難な状況を乗り越えていただきたいと切に願っております。

檀信徒の皆さま、どうか呉々もご尊体ご自愛くださいますようお願い申し上げます。

重ねて皆様のご健康とご多幸を祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。

 

◎坐禅会について◎

木曜オンライン坐禅会・・・1月7日(木)より

金曜坐禅会・・・1月8日(金)より

坐禅会について