旧本堂について その3
2016.08.7
旧本堂を支え続けてきた柱です。
写真だと分かりづらいですが、かなり傾いていました。
本堂再建に際しまして旧本堂の調査を依頼したところ、数十本の柱は各々違う方向に傾いていることが分かりました。
他の部分の損傷を加味し、「これは早急に対処しなければならない」ということで、本堂再建に踏み切った次第です。
先代の話によればこの柱が傾いたのは関東大震災の影響があるそうです。
1923年(大正12年)に発生した関東地方又は近隣で発生した関東大震災。
「すぐに客殿を飛び出して、境内に出てな。外に出ても立っているのが大変だった。」
先代住職は当時の様子を話してくれたそうです。
それから93年もの間、なんとか興教寺を支え続けてきてくれ柱。
感謝の思いも込めて、柱の一部は形を変えて残そうという計画も立てているところです。